2009年12月10日木曜日

オウム裁判でまたも・・・

今日、私が鑑定人となった元オウム真理教の井上嘉浩くん、今日、最高裁は死刑を言い渡しました。残念です。マインド・コントロールについての理解は示してくれませんでした。頑張って意見書も書いて提出してあったのですが。その意見書の論にどんな反論して死刑なのか、聞かせてほしいです。もちろん広瀬くんも豊田くんに対する裁判にも意見書を書きました。それらの判決にも同様の思いです。裁判所は、死刑にするばかりが脳じゃないでしょうに、仇討してあげているつもりなんでしょうか・・・・と個人的には思っています。

2009年11月17日火曜日

婚カツ時代は、社会心理学者の出番

結婚が自由競争である今、勝つか負けるは、本人の婚カツ次第である。ただ、頑張って出会いの場面に恵まれても、話しかけられない、親しくなれないでは、ゴールは遠い。特に、男性の役割は、まずイニシアティブをとらねばならない。草食などと言っていては難しいことは間違いない。
ということで、イケテル男性に改造することがもっとも大切なことになる。社会心理学には、相手が魅力を感じるのはどういうときかの研究がたくさんなされてきた。そのような成果を応用すれば、婚カツの強い味方となるのだ。私もそのはしくれ、当然ながら具体的トレーニング方法を知っている。だが、なかなかそのコラボのチャンスが得られない。

2009年11月15日日曜日

結婚詐欺の女は一般に美人でないと知るべし!

 結婚詐欺の女というと、容姿端麗と思っている方が多いようです。しかし実際には、その誤った思い込みこそ、まさに騙されやすさをつくっています。実際には、美人でないからこそいとも簡単に男性を騙せるともいえるのです。実際の被害者は、結婚したくても女性には縁遠く、はっきりいってモテず、自ら恋愛や結婚の相手を見いだせる魅力に自信のない方なのです。今は、見合い結婚の文化がなくなり、年齢もある程度過ぎると、誰からも紹介してくれなくなった今、インターネットサイトは、結婚相手と知りあうために「最後の切り札」なのだと思います。
 ”釣り合い”というのを人は考える心理があります。被害にあう男性がキムタクばりのハンサムなら別だけれど、昨日まで、モテなかった男性に、今日から突然、”高嶺の花”とみなすような美しい女性から言い寄ってくるはずはないのです。これまでさびしい思いをしてきた男性は、その現実を理解しているから、急に、美人が近づいてくれば、当然、警戒するでしょう。
 つまり、結婚サイトへの書き込みに応じてきた女性が、美人ではないからこそ、自分のような男でも”ありうる”というリアリティを感じるのです。”夢”を見るのですね。やっと結婚できて温かな家庭を築けるかも知れないという・・・。そのために相手が用立ててほしいというお金なら、惜しくないと思ってしまうのも無理のない話ではないでしょうか。

2009年10月1日木曜日

カルト対策についての公開講座

日本脱カルト協会では、本年度の公開講座を下記の要領で開催いたします。
皆様におかれましてはお忙しいところ恐縮ではございますか、どうか、ふるってご参
加いただきたいと存じます。

なお、PRのチラシを以下よりダウンロードしてご活用いただき、他の関係者などにも
御誘い願えたら幸いです。
 http://www.jscpr.org/other/JSCPR2009_osakauniv.pdf

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JSCPR公開講座『大学におけるカルト予防の実際と展開』
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日時: 平成21年11月28日(土)13:00~17:00
場所: 大阪大学医学部保健学科講義室
     〒565-0871 吹田市山田丘1-7
会費: 資料代金として1000円のみ(学生は無料)

※ 参加申し込みは当日会場にて受け付けます。
 
12:30 開 場・受 付
13:00~13:30 「開講の挨拶」 楠山泰道(JSCPR代表理事)
       「大阪大学(開催場所)の現状」 太刀掛俊之(大阪大学)

13:30~14:30 「調査報告:各大学におけるカルト予防の実際」渡辺浪二(フェリス女学院大学)

14:30~14:50        休憩

14:50~16:00  「実践報告:カルト予防の新たな試み」 瓜生 崇(大阪大学),福岡晶子(大阪商業大学)

16:00~16:10        休憩

16:10~16:55 「ディスカッション:大学の取り組みの方向性」
       司会: 櫻井義秀(北海道大学)
       渡辺浪二(フェリス女学院大学)
       瓜生 崇(大阪大学)
       福岡晶子(大阪商業大学)
       大和谷厚(大阪大学)

16:55~17:00  「終了の挨拶」 楠山泰道(JSCPR代表理事)

2009年9月24日木曜日

日本応用心理学会で「振り込め詐欺の心理」報告

今年もまだまだ「振り込め詐欺」が続いているようです。
先日、振り込め詐欺の心理について初の学会発表(日本応用心理学会第76回大会 於:九州大学)を行いました。
3M以上ありますが、そのとき使用の発表ポスターをダウンロードできます。
http://nursing.u-shizuoka-ken.ac.jp/~nishidak/JAAP2009.pdf

2009年5月24日日曜日

裁判員制度が始まった…

 始まってしまった裁判員制度であるが、私にはまだその現実感はない。さて、普通では国の制度というのは認知されれば受容度も上がることが多いのだけれど、それとは逆に、知られるほど、反対にまわる人が多いらしい。
 さて、裁判が短くなるのは、良いと思うし、裁判官の非現実的な感覚に一般人の感覚が影響するのはいいとは思える。しかし、いろいろと不安も多い。いわゆる陪審員制度は、裁判官は合議に参加しないのだが、この制度ではどうしてもリーダー的になりやすい。そして陪審員制のように全員一致制ではなく、多数決で決めるという。司法のプロである彼らと対等に議論できる市民がうまく選ばればいいなあと思う。私は、証言に立つ機会が何度もあったので、多少は法廷の雰囲気はわかるつもりだが、厳粛なあの場の雰囲気は、独特で、はじめて経験される方々に与える緊張感がプラスであればいいのだが不安でもある。ちなみに、法定証言は実にきついもので、私は依頼のたびに身がすくむ。また検察側とちがって、弁護側の証拠収集はふつうでもハンディがある。警察の立場は、当然ながら検察びいきになるので、弁護士は短い時間での反証情報の収集がたいへんだろう。
そんな状況で、果たして、一般の裁判員の良心は、その呵責なしに務めが果たせるのであろうか。もうじき公判は、始まってしまう。選ばれた人の心境はいかに…。

2009年3月9日月曜日

新刊!だましの手口


拙著「だましの手口:知らないと損する心の法則」(PHP新書)が来週あたりに出ます。以前出した同類の本が絶版になったため、リニューアルさせていただきました。。詐欺や悪質商法、マインド・コントロールを警戒するための本です。とっさの対策などをおりまぜた構成になっています。もちろん振り込め詐欺にも言及していますどうかよろしくお願いします。

2009年1月29日木曜日

カルト被害対策本の新本発刊

私が理事を務める「日本脱カルト協会」から、この度、カルトやマインド・コントロールの被害に遭っている方への対処本『カルトからの脱会と回復のための手引き』(遠見書房)http://tomishobo.com/top.html が出版されました。